ウインドリバー マルチコア

 

マルチプロセッシングおよびマルチコアテクノロジは、今日の市場で必要とされるデバイス機能の大幅改善への入口です。以下の利点により、ハードウェアアーキテクチャとソフトウェア機能のパフォーマンスが向上します。

  • プロセッシングリソースの拡充
  • 最適化と特殊化の向上
  • システム全体のコスト低減

しかし、マルチコアには、そのテクノロジのメリットを完全に実現するまでに開発者が考慮しなければならない課題がいくつかあります。

現在、システムでのプロセッサコア間のシームレスなインタラクションを可能にする通信APIやリソース共有APIに関して、業界標準となる規格がありません。

コンピューティングモデルやPowerPCやx86などのハードウェアアーキテクチャの選択から、コンカレントプロセッシングに対応するソフトウェア開発における諸問題に至るまで、マルチプロセッシング開発において、設計プロセスの複雑化は増す一方です。

同時に、こうした複雑化に対応するには、マルチコアインプリメンテーションを開発、デバッグ、テストするための堅牢なツールが必要です。こうしたツールにはプロセスやスレッドを視覚化、同期化、リソースを管理する機能が求められます。

こうした課題の解決には包括的アプローチが必要
マルチコアテクノロジの採用にあたって、スマートデバイス搭載ソフトウェアの最適化(DSO)の利点を確実に活かすために、ウインドリバーは業界先進のマルチコア・プロセッシング・イニシアチブ(MPI: Multicore Processing Initiative)を導入しました。ハードウェアおよびソフトウェアのエコシステムパートナーとの広範な協力のもと、ウインドリバーは、幅広く想定されるインプリメンテーションに選択肢と柔軟性をもたらす、ツール、ランタイムプラットフォーム、プロセス間通信(IPC)テクノロジをはじめとする、一連のマルチプロセッシングおよびマルチコアテクノロジを提供します。



マルチプロセッシング マルチコア・プロセッシング・イニシアティブ マルチコアテクノロジ

マルチコアとマルチプロセッシング

デバイス開発者は難しい課題に直面しています。より低コストで優れた機能を備えた製品を開発すると同時に、厳しい電力消費目標を達成しなければなりません。例えば、コンシューマ向け機器では、コンシューマは統合とコネクティビティ―メディアプレイヤーとデジタルカメラの機能を兼ね備えた携帯電話―を求めています。ネットワーキング業界では、IT管理者は自社システムで使用するサーバ数の削減を望んでいます。

ウインドリバーには、これまで取引したすべての業種でマルチプロセッシングシステムを実現してきた長年にわたる実績があります。当社がこれまでに開発した主要なマルチプロセッシングテクノロジは、以下の設計目標の達成に重要な役割を果たしました。

  • タスクの特殊化による効率の向上
  • サーマルエンベロープ(熱設計範囲)内でのパフォーマンス向上
  • プロセッサの統合に加え、必要なハードウェアサポートの軽減によるコスト削減
  • システムの密度およびスケーラビリティの改善

マルチプロセッシングは命令のコンカレントプロセッシングを可能にします。既存のインプリメンテーションモデルには基本的に2つのモデルがあります。

SMP: メモリや周辺機器などのシステムリソースを共有する、同一のプロセッシング要素を使用するハードウェアベースのインプリメンテーションで、対称マルチプロセッシング(SMP)システムと呼ばれます。プロセッサはシステムの別々のカードに搭載することも、複数のプロセッサを同じカード上に一体化することもできます。マルチコアは、同じチップ上に複数の同一プロセッシングコアを一体化します。

AMP: 異なるタイプのプロセッシング要素を使用するハードウェアベースのインプリメンテーションで、非対称マルチプロセッシング(AMP)システムと呼ばれます。AMPでは、汎用プロセッサや共同プロセッサ、あるいはDSPを組み合わせた混成システムを構築できます。携帯電話はAMP型システムの好例で、ユーザインターフェースを実行するメインプロセッサとベースバンドを実行する専用DSPの混成システムとなっています。

設計者は、ハードウェアアーキテクチャを最大限に活かす、オペレーティングシステムのインプリメンテーション方法も決定しなければなりません。設計者には以下の選択肢があります。

緊密に連携するマルチプロセッシング: オペレーティングシステム(OS)の単一のインスタンスが全プロセッサをコントロールします。

緩やかに連携するマルチプロセッシング:各プロセッサがOSの個別インスタンスを持ち、プロセッサ間通信(IPC)を通じてリソースを共有します。設計者は、緩やかに連携するマルチプロセッサ内で、すべてのプロセッサに同じOSを使用するか(ホモジニアスMP)、各プロセッサがそれぞれ異なるOSを使用するか(ヘテロジニアスMP)を選択できます。ホモジニアスとヘテロジニアスのいずれの場合でも、SMPもしくはAMPのいずれかのハードウェア・コンフィギュレーション上に実装できます。

ホモジニアスAMPおよびSMPからヘテロジニアスAMPに至るまで、マルチプロセッシングデザインを導入する開発者のニーズに応えるため、ウインドリバーは、Workbench開発環境やVxWorksおよびLinuxランタイムプラットフォーム、プロセス間通信テクノロジを含め、マルチプロセッシングテクノロジやマルチコアテクノロジをサポートする、多種多様な製品を提供しています。



 

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